福永祐一をダービー男にした馬が多臓器不全で死んだ。7歳。
キングヘイロー「落ち着いていけよ」
ワールドエース「人気でも気負うなよ」
エピファネイア「仕掛けは早まるなよ」
リアルスティール「距離不安でも前目につけろよ」
福永祐一「わかった」
このお話で勝ったのがワグネリアンなのである。
近年は光るものが見せられず苦戦していたが、マカヒキのような復活を期待していた競走生活最終時の私の予想用コメントは以下の内容だった。
呼吸器系体調問題なしと福永祐一。マイルでは忙しかったがザダル・ラウダシオン・アルジャンナに小差先着。2018年ダービー馬
当時、喉なりを起こしているという話があり、そこからは回復していた。そして1600mでは応答性的に苦しいものがあるようだが、2000mや2400mならば返り咲ける可能性もあるのでは?と考えていた。
そして迎えた2400m究極の戦い、ジャパンカップ2021。しかしながらその結果は最下位。
「ダービー馬がダートしか走っていないウインドジャマーに先着されるのはあまりに情けない」と不可思議に思った。その時から既に体調に問題があったのだろうか。調教では3歳1勝クラスにすぎないデルマヤクシにすら併せ馬で後れを取っていた。
血統的にはディープインパクト産駒で母父キングカメハメハと日本において行き止まりといえる構成である。このためヨーロッパないしオーストラリアでの種牡馬入りはないだろうかと気になっていたが、その可能性は潰えた。
ifがまた一つ積み重なる。