競馬日記 夕陽差し込むスタンドにて

1990年代ダビスタブームを過ごし、2021年のウマ娘ブームで競馬熱が開花した人の日記です。自らの所感と知識をまとめるためにロング版twitter感覚で逐次投稿します。

NHKマイルカップ2022回顧 「激闘から栄冠の頂点へ」

4番人気ダノンスコーピオンGⅠ初制覇【NHKマイルカップ2022】 - YouTubewww.youtube.com
www.jra.go.jp
 大外枠のダノンスコーピオンが優勝したこのレースはまさに「強い馬が強い勝ち方をする」ある種理想のレースだった。しかも同時に3着には最低人気のカワキタレブリーが入り馬券的妙味も大と二重の楽しみが。自分が見ている周りでも本競走の三連複馬券41万6750円を取っている人は難度に対してかなり多数で驚かされた。以下JRAの公式回顧記事を踏まえて私の所感。

1着ダノンスコーピオンについて

 とにかく強い。タイム指数など各種指標でかなりハイレベルレースだったG3アーリントンカップ(中京)から中2週のG1NHKマイルカップ(東京)はシビアな競争の間に輸送までも挟むため、この2レースが今の日程になってから1~3着が続けて1~3着入りはできない死のローテと化していた。しかも大外の枠。その常識に「1600m~2000mの川田将雅に逆らうな」の方が勝った形だ。G1桜花賞1600mで7番人気スターズオンアースを優勝させたのが状況的に近いだろうか。凄まじいことである。この走りで3歳マイル路線の王者となった。

 最終直線ではこの馬が1枠1番のマテンロウオリオンより内側に進路を取り、逆にマテンロウオリオンの方が大外という決着の形は少しユニークでもあった。

2着マテンロウオリオンについて

 横山典弘の後方ポツンの形になった段階でやっぱり能力的に苦しいのかと感じさせるものがあったが、そこからの大外後方一気でこの着順を確保。1枠1番なのに大外だ。54歳、衰えない芸術性。そしてこの馬は年始めの3歳重賞、G3シンザン記念勝馬なのだ。このレースはクラシック競走にとてつもなく強いノーザンファームまたはそれをコピーしたローテーションでは特に重要なようだ。3歳馬に年明けすぐの最速タイミングで高レベル帯の1戦を経験させられる。ただ、降格可能性の高いレーティングしかないG2ニュージーランドトロフィーごときで勝てていないから評価を下げてしまったのが正直な所だった。腐ってもG2といった所である。優勝馬ジャングロとは叩き合いのクビ差で同タイムを確保していたため、2着を問題視するのは誤っていた。

 最近10年でG2ニュージーランドトロフィー上位陣がNHKマイルカップで馬券に絡む着順を取ったのは、2018年優勝のケイアイノーテック(NZT2着→NHKマイルC1着)、2017年ボンセルヴィーソ(NZT3着→NHKマイルC3着)、2016年レインボーライン(NZT5着→NHKマイルC3着)だけである。

3着カワキタレブリーについて

 重賞で低人気の菅原明良が忘れた頃にやってくる。こうとしか表現できない。三連系の馬券のときは組み込むべきだろう。最低人気18番人気229.1からこの着順。あらゆる要素が能力的にそう高いものではない馬の状態すらも悪い事を示していた。そこからこの着順。G2中山記念2022において逃げ絶好調パンサラッサ、同中山コースでホープフルステークス2021優勝のダノンザキッドが出走した際のカラテの再現といった所だろうか。しかしここまで極端なものではまったくない。カラテを本命視する人は何ら珍しくなかった。G3アイビスサマーダッシュ2021で14番人気のバカラクイーンを130倍を常識外れの直進展開で3着にまで持ってきたようなものだろうか。いずれにせよ若く大胆な騎手だ。

1番人気セリフォスについて

 4着。G1朝日杯2021で2着から年明け1戦も使っていない状態でこの人気は押し出されだったと考えた方が良さそうだ。現代競馬叩き不要論にも限界はあった。なおこの馬は社台グループの追分ファームである。

2番人気インダストリアについて

 5着。G2弥生賞からG1NHKマイルカップへのローテーションはまさにノーザンファームの必勝ローテだった。だが弥生賞の着順5着からでは普通に能力不足だったような印象だ。ダミアン・レーン騎手も2022年は能力的には日本の上位陣と何の差もないか、あるいは慣れの差で力負けしていると思った方が良さそうなレースが続いている。

 前走G2弥生賞からNHKマイルカップのローテは近10年でこのインダストリアを除くと、2021年の鮮烈なシュネルマイスター(弥生賞2着→NHKマイルC1着)、グァンチャーレ弥生賞4着→NHKマイルC12着)にすぎなかった。

 2歳3歳競走におけるノーザンファーム無敵艦隊も今年は盤石ではないか?しかし皐月賞での掲示板占有率は4/5だった事を忘れてはならない。さあダービーはどうだ。かれらはその1の隙間すらも埋めようという意志で来る。

レース前展望について

 これを記録していなかったのがもったいない事だ。自分の好きな「過去の出来事当時の記録」に他ならないため、何かメモを残しておいた方が良さそうである。

 自分の予想は以下のような内容だったが、あまりの難解さにほとんど買わなかった。ここで名前があがっているようなものはどれが勝ってもおかしくないという位の状況。
◎インダストリア(リオンディーズの短縮・ノーザンファームサンデーレーシングがダミアン・レーン騎手・前走弥生賞と布陣万全)
◯キングエルメス(前走アーリントンカップは骨折明けにも関わらず勝敗ライン上で2走目なら・妙味も高い)
▲アルーリングウェイ(マイル戦である桜花賞は全体的な着差が小さく不利もあった。クリーンな展開なら)
△セリフォス、タイセイディバイン、ダノンスコーピオン、マテンロウオリオン、ジャングロ(確率順)