競馬日記 桃源郷 UMA パラダイス

1990年代ダビスタブームを過ごし、2021年のウマ娘ブームで競馬熱が開花した人の日記です。自らの所感と知識をまとめるためにロング版twitter感覚で逐次投稿します。内容は全て執筆当時の認識であり後年の観点からは誤認もあるかと思います。(発見した場合、修正でなく追記を行います)

G1天皇賞・春の予想と結果分析 テーオーロイヤル横綱相撲で菱田裕二と初GI制覇

出馬表

馬名性齢斤量替 騎手 調教師
1 サリエラ牝5 56*武豊(美)国枝栄
2 ヒンドゥタイムズセ8 58*団野大成(栗)斉藤崇史
3 プリュムドール牝6 56 和田竜二(栗)奥村豊
4 ワープスピード牡5 58*三浦皇成(美)高木登
5 ブローザホーン牡5 58 菅原明良(栗)吉岡辰弥
6 ディープボンド牡7 58*幸英明(栗)大久保龍
7 タスティエーラ牡4 58*J.モレイ(美)堀宣行
8 ゴールドプリンセス牝4 56*田口貫太(栗)寺島良
9 シルヴァーソニック牡8 58*M.デムー(栗)池江泰寿
10 サヴォーナ牡4 58 池添謙一(栗)中竹和也
11 マテンロウレオ牡5 58 横山典弘(栗)昆貢
12 ドゥレッツァ牡4 58*戸崎圭太(美)尾関知人
13 スカーフェイス牡8 58 松若風馬(栗)中竹和也
14 テーオーロイヤル牡6 58 菱田裕二(栗)岡田稲男
15 メイショウブレゲ牡5 58 酒井学(栗)本田優
16 チャックネイトセ6 58*鮫島克駿(美)堀宣行
17 スマートファントム牡4 58*岩田望来(栗)石橋守
18 ハピ牡5 58*浜中俊(栗)大久保龍
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基本的な考え方

純粋なステイヤータイプでは最後の決め手勝負で置いてけぼりにされる。
よって求められるスピードが高い。サマー2000シリーズでハンデ積まれなければサクサク勝てるくらい欲しい。
→これによりサリエラを軽視。新潟記念大敗が調整不足だったといえ負けすぎ。エリ女でブレイディヴェーグと0.3の上3F最速だったのは怖い。先日ルージュエヴァイユも大阪杯で活躍したからね。オッズは明らかに人気ありすぎ。
→先行馬もよほど力で抜けていなければ苦しいと考える。

京都は走行経験値の効きが大きい特殊コース(だと思う‥‥)→菊花賞経験があると良い
ドゥレッツァとタスティエーラでは3歳時のレーティング通りはっきりした力量差がある。ドゥレッツァが断然上を行く。
4歳馬の取捨が人によって特に大きく判断が分かれるのではないかと思う。
有力馬のキャラクターが極端過ぎて予想が非常に難しいレース。

ペース予想

S ■■▢▢▢▢▢ H
ドウレッツァvsマテンロウレオでどう動くのかこれが全てを決める。ドゥレッツァがルメールのように他の馬を完全無視したトラックに対するアプローチに徹するようなラップが組めたら僅かにハイに寄り強いのだが‥‥。
チャックネイトも先行タイプで能力は高いため、意外とペースを引き上げるかもしれない。

結論

◎テーオーロイヤル(ドゥレッツァがよほど上手く逃げられなくて真っ向勝負になった場合。この馬は「かかることがない」という究極の操縦性を持っているため、菱田裕二vs戸崎圭太の完全なる心理戦
◯ドゥレッツァ(無心になって競り合い行わず逃げた・逃げ集団を形成できた場合。ただし現在の京都のトラックでは逃げ残りは考えづらい)
△1ブローザホーン(420kg級しかなく58kgの斤量に負けるのは確実視していますが、この極端な京都マスターぶりは目を見張るものがあります。3戦2勝で勝てなかったは心房細動を起こしたレースだけ。内容もG2と3勝クラス。阪神大賞典は適性外との認識)
△2チャックネイト(天皇賞・春でG1勝ってる訳でもない先行馬が勝つ事ってあるのかな?上3Fはいつも遅いですがポジショニングは優秀)

結果


 今年の京都はとても暑く、最高気温は30度にも近づくほど。この環境の中でテーオーロイヤルは発汗でびしょびしょに。一方ドゥレッツァは暑さをものともしない様子。この2頭が3倍近辺で単勝オッズの二強だ。

 スタートするとマテンロウレオ横山典弘が予定通りの奇策、逃げに出るも落ち着いた流れ。操縦性抜群のテーオーロイヤルはドゥレッツァなど強い逃げ馬をマークするベストポジションを常時占位し先行。3コーナー4コーナーは抜群の手応えでそのまま直線押し切り、圧勝!

 菱田裕二騎手はキャリア13年目で初のGI制覇。「長距離は騎手で買え」という古くからの格言もあるが、ここで1番人気の勝利。さらに、所属している岡田稲男厩舎のテーオーロイヤルによって成し遂げたのである。

 2着ブローザホーンは最後に突然後方から飛んできて2着。420kg級の小さな馬体に58kgの斤量は堪えるだろうにこの強さ、抜群の京都マスターである。今までも3戦2勝で、その内訳はG2日経新春杯と3勝クラスの勝利・唯一敗れたレースは心房細動と特化力に目を見張るものがある。「天皇賞・春はスピードを要する」といえ、これがスピードが速いのか遅いのかちょっとよく分からない馬。

 さらに驚かされたのは、馬連オッズではこのテーオーロイヤル―ブローザホーンが僅か10.7倍の2番人気だった事。皆さん馬券があまりにも上手い。

 3着ディープボンドは正攻法でこの着順。熱心なファンの多いこの馬も、キャリアをかなり重ねた今ここで高いパフォーマンスをあげられると考える方は少なく、高配当化を演出した。実は京都マスターだった?

 汗をかいていなかったドゥレッツァは軽い熱中症らしき症状がみられるため大敗も参考外。急激な気温上昇に体調面で追いつかなかったか。

 3番人気サリエラは騎手が武豊といえ牝馬それも前走G3ダイヤモンドステークスで敗れているくらいでは天皇賞・春では勝負にならなかった。牡馬でもG3ダイヤモンドステークス楽勝したあと天皇賞・春で勝負にならないのは普通の事です。

 自身の予想としては◎→△1→無印の決着。対抗や連下が来る公算を立てていたとしても、G1レースは単勝を中心に買って記憶に焼き付けるのが一番だろう。


 入線後、ロイ君をねぎらう菱田裕二。

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実効ペース

S ■■■▢▢▢▢ H (?)
12.8-11.7-12.1-11.5-11.6-11.5-12.2-12.9-12.8-12.6-12.5-12.8-11.9-11.7-11.6-12.0

 前半と後半に明確に二分割できる2400mまでのレースと異なるため、ラップタイムを見ても流れが把握しにくいのが正直なところである。しばらくの間、大逃げのマテンロウレオが前方を走っていた点も分析を困難化している。

 ラップ分析を得意とする方のコメントを見る限りでは「緩みが少なく決め手勝負ができないステイヤー向けのレース」と見てよさそうだ。上がり3ハロンは速く走る余力がもう誰にもない。

このレースの詳報が掲載されている雑誌


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