時系列の都合上、上に追記します。気になるものをピックアップ。
セレクトセール2023 1歳馬セッション私的概観
- ここ数年の高額傾向が続いており、7000万円くらいの感覚で1億2000万円に達している印象。
- これが早くもラストクロップとなるドゥラメンテの産駒は何が何でも欲しいといった様子の高額落札が多々見受けられた。
- キタサンブラックも生産数がまだ少ない上に見込まれる強さが相まって高額落札多数。
- ロードカナロア産駒はマイルまで・ダート見込みの割り切り込みという印象を受ける落札が見受けられた。クラシック路線のような青天井感は希薄。かえって割安感すらも。
- 外国産馬ではシュネルマイスターのイメージ鮮烈なキングマン、カフェファラオのイメージ描けるアメリカンファラオの人気が相変わらず高く高額落札が目立った。サクソンウォリアーは思いのほかガリレオ色が強いのか日本で苦戦しており、落札も安価。ウートンバセットはあまりに特例ながらBCフィリー&メアターフ勝ち馬の全きょうだい1頭と特例の部類に入るもののため基準は不明。
No231 イスパニダの2022 レイデオロxピュアプライズ
セレクトセールの最終上場も1番同様に注目馬。
母はアルゼンチン1000ギニー馬。今のところは正直に言って新馬戦で全く振るわないレイデオロですが、この配合ではどうか。シルクで大人気も実レースシーンでは期待程は振るわないコリエンテスの下です。
セレクトセールとしては標準レベルの7200万円。
執筆者所用退席(リアルタイムチェックなし)No160~No230
サマーハはシャケトラを出している事で人気がありますが、きょうだいの故障率の高さが個人的には大きな不安。落札はDMMで6400万円。このクラブはサマーハが好き。昨年の目玉もサマーハの2021ピダーヤ(父リアルスティール)でした。
No158 ブルックデイルの2022 ブリックスアンドモルタルxキングカメハメハ
マンハッタンカフェを出しているサトルチェンジの牝系です。2億1000万円‥‥というのは分かるのですが、全きょうだい牝馬のマテンロウディアナ(2021年産)が僅か3000万円。この間にある差は謎です。
No136 セルキスの2022 サートゥルナーリアxモンズン
ヴェロックスの下がサートゥルナーリアの産駒。一つ上の世代がキズナで当歳で4億5000万円だったのに、この配合でも僅か5200万円。ラクレソニエールの産駒に続いて健康リスク等問題はないのか不安になる安さです。クラブはライオンでの募集可能性あり。この落札者は独特な狙いがある?
No131 ラクレソニエールの2022 ブリックスアンドモルタルxルアーヴル
母はフランスGIを3勝、社台レースホースでトップランクの価格帯おおむね1億円クラスとなる馬ですが本馬は僅か5200万円。意外。気になります。クラブはライオンでの募集可能性あり。
オークショニアの長浜さん登場。「もっと競ってくださいと馬が鳴いております」うえフェアリーポルカが中山牝馬S(G3)福島牝馬S(G3)を勝っており4500万円は丁度いいラインの印象。
執筆者休憩(リアルタイムチェックなし) No107~119
母はフランスはカルヴァドス賞(G3)勝ち馬。欧州型ドゥラメンテを買え!といった印象です。ルアーヴルはこのところ気になる母父で、実レースシーンでのイメージはモチヴェーターあたりに近い。サトノ冠名の落札です。1億3500万円。
母はアメリカ芝ファーストレイディS(G1)、ジャストアゲイムS(G1)、ボウゲイS(G3)優勝。前世代のクセノポン(父ハーツクライ)から続けて金子真人HDが落札。いずれも1億円超えで相馬眼的に何か特別惹かれるものがあるのでしょうか。気になる牝系です。
No102 グリーンバナナズの2022 ウートンバセットxグリーンチューン
産駒のアウダーリャがジャンロマネ賞とBCフィリー&メアターフふたつのGIを制したため社台ファームがチュニジアから手に入れたという非常に珍しい経歴を持つ馬です。金子真人HDが2億7000万円で落札。あまりにも日本に馴染みのない配合ながら相性問題はなさそうで楽しみは大。今年最も飛び道具的な配合です。
No92 アイムオールレディセクシーの2022 キタサンブラックxレディーズイメージ
母はアメリカ芝重賞パッカーアップS(G3)、モデスティH(G3)、イートンタウンS(G3)の勝ち馬。キタサンブラックとの配合相手はディープインパクトのアメリカダートと異なり芝馬がベストと目されているため、開始価格と終了価格が段違いです!3000万円から2億9000万円にまで競り上がってアスク冠名の落札で決着。
イクイノックスも母父父がダンシングブレーヴ、母母父トニービンが効いていると考えられています。
私もこの馬への期待は大きい。
福永祐一厩舎への預託が予定されているようです。
執筆者休憩(リアルタイムチェックなし) No82~91
No57 ストリートバンドの2022牝馬 キズナxイスタン
キズナ産駒が芝で活躍といえば牝馬。さらに母ストリートバンドはアメリカのダートGI勝ち馬。そのためか本馬も非常に高額。
1億2500万円で藤田晋が落札。
No41 アルテリテの2022 キタサンブラックxリテラト
母はフランス産でアメリカ芝GIガーデンシティSの勝ち馬。キタサンブラックは芝馬、それも欧州血統と配合するのがベストと現在考えられているものの生産数は僅少。そのため本馬も注目馬。
9680万円で藤田晋が落札。
ちょっと悲しい確定演出。ロスヴァイセの2022牝馬登場時、兄スキルヴィングの青葉賞優勝シーン。
落札者はDMMドリームクラブの可能性濃厚。5800万円。
No36 パンデリングの2022牝馬 モーリスxキングカメハメハ
これはレイクヴィラファームのtwitterで見ていた個体なので気になります。近親アーモンドアイ。牝馬で8800万円はNo24 メチャコルタの2022 8000万円よりちょっと上ですね。
この配合だとアーモンドアイの2024(モーリスxロードカナロア)が想像できる印象。
No23 ディオニージアの2022牝馬 リアルインパクトxテジャノラン
母はイタリアオークス馬。リアルインパクトの産駒は正直なところ際立った印象を受ける事が少ないが、2300万円でこの配合なら割安感も。レースのみならず将来の配合でも楽しめそう。
ただし旋回癖ありで健康面のリスクもあり。
No20 パレスルーマーの2022 シルバーステートxロイヤルアンセム
ディープインパクト用と思われるアメリカダート重賞繁殖牝馬がついにシルバーステートに配分されました。ディープインパクト版は天皇賞・春優勝のジャスティンパレス。
今までの競走成績で、シルバーステートはディープ系というよりロベルト系の主張が強い印象を受けるが、本馬はどうか。牝系は強いため一定度の能力は保証されている。
3億1000万円。
落札者のTNレーシングは自分の好みの配合多いため気になる陣営。(単に高額でも厭わないといった陣営でもあります)
執筆者休憩(リアルタイムチェックなし) No4~19
No3 コンドコマンドの2022 ドゥラメンテxティズワンダフル
母が北米GIウィナーのこの一族は常に高額。コマンドラインをPOG指名した際のG3サウジアラビアRCでの楽勝ぶりと、以降の精彩の欠き方でちょっと不安になる配合。
アルジャンナもパフォーマンスの持続期間はそう長いものではなかった。
「大舞台ほど楽しそうに走るドゥラメンテの産駒!」
「皆さんお探しのドゥラメンテ!」
「リバティアイランド、シャンパンカラー、ドゥラエレーデ。人気があってもなくてもGIを勝つドゥラメンテの産駒でございます」
今回も1歳時の仕上がり抜群のものがあり1億2000万円。
No2 ポロンナルワの2022 アドマイヤマーズxラーイ
オークス馬シンハリーズの孫世代。グローリアスソング5x3x4、シングスピール4x3と練りに練った血統が特徴。シンハリーズ系は故障多いがインブリード強くなったこれはどうか。
1億4500万円。本馬に限らず、アドマイヤマーズへの期待度の高さ・価格の高さには驚かされます。
例年1番は注目馬。POGでこれらを指名し一定度の成果を期待するというメタ作戦も可能だ。
母はオーストラリアGI勝ち馬。リバティアイランドで印象鮮烈となった路線の血統です。オーストラリア競馬は早熟性を突き詰めており、2歳スプリント戦路線が日本でいうところのダービーとも聞きますので、本馬も早い段階からの活躍が期待されるのではないでしょうか。
「父と母父で日・英・愛3つのダービータイトル」
「枝葉からGIウィナーが続々。令和版華麗なる一族ヤングスター」
2億1000万円。