その教育から生まれた「騎手は依頼を受けなければ始まらない、常識的な限界を遥かに超えるレベルであろうとも期待に応えなければ」という責任感が印象的。この「常識的な限界」が本当に桁外れで、常人ではたちまち精神・肉体を壊しそうな領域です。しかし頂点に立つならばこれほどまでの覚悟と実行力がなければ不可能である事も実感を持って理解できます。
「緊張するのは、背伸びをしているから」この言葉は一般の会社員や学生といった立場でも得るものは多いように思います。
ほか、細かいところでは返し馬の動かし方で分かるレースで狙っている展開は馬券ファンとしても気になる所でした。
比較的サクサク読める分量ながら密度はぎっしりで、熱心な川田将雅ファンでなくとも推薦できます。