競馬日記 桃源郷 UMA パラダイス

1990年代ダビスタブームを過ごし、2021年のウマ娘ブームで競馬熱が開花した人の日記です。自らの所感と知識をまとめるためにロング版twitter感覚で逐次投稿します。内容は全て執筆当時の認識であり後年の観点からは誤認もあるかと思います。(発見した場合、修正でなく追記を行います)

期待に応えよたとえ小学生であろうとも馬主から振る舞われた食事は吐きながらでも平らげて 川田将雅「頂への挑戦 負け続けた末につかんだ「勝者」の思考法」

 常勝のイメージ既に盤石だったもののなかなか取れなかった全国リーディングジョッキー獲得さらには騎手大賞受賞に合わせて出版された書籍です。様々なコラムや対談記事を欠かさず読んでいるような川田将雅ファンでも知らなかった少年時代の超ハードな教育が特に印象的。これでも「書ける範囲のもの」だというのだから一体どれほどまでに厳しかったのか‥‥

 その教育から生まれた「騎手は依頼を受けなければ始まらない、常識的な限界を遥かに超えるレベルであろうとも期待に応えなければ」という責任感が印象的。この「常識的な限界」が本当に桁外れで、常人ではたちまち精神・肉体を壊しそうな領域です。しかし頂点に立つならばこれほどまでの覚悟と実行力がなければ不可能である事も実感を持って理解できます。

 「緊張するのは、背伸びをしているから」この言葉は一般の会社員や学生といった立場でも得るものは多いように思います。

 ほか、細かいところでは返し馬の動かし方で分かるレースで狙っている展開は馬券ファンとしても気になる所でした。

 比較的サクサク読める分量ながら密度はぎっしりで、熱心な川田将雅ファンでなくとも推薦できます。